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「春の陽気」というけれど~春の憂うつ~ 其の二
今回はちょっとだけ、東洋医学の基礎知識です。
漢方の基本的な考え方に「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」
というものがあり「陰陽」と「五行」から成り立っています。中国
哲学の根幹をなす理論で、自然界の現象は、すべてこの理論により
解釈されています。
🈩 陰陽論とは 陰陽とはもともと日かげと日なたの意味でした。
自然界のすべてのものを「陰と陽」の相反する二つの要素でとらえ
る考え方で、対立と依存しながら絶えず変化している関係のことで
す。例えば、太陽と月、明と暗、昼と夜、暖と冷、動と静など
🈔 五行説とは 自然界の変化や関係は「木、火、土、金、水」の
五要素で構成され、それぞれが一定の法則で相互的に関わりあって
いるという考え方です。
この五行説を身体に応用したのが「五臓(ごぞう)」の考え方です。
五臓は「肝、心、脾、肺、腎」で示され、「肝(かん)⇒木、心(しん
)⇒火、脾(ひ)=⇒土、肺(はい)⇒金、腎(じん)⇒水」に対応し、五行
と同じくお互いにバランスを保っています。
次回はこれをふまえて、春の憂うつと東洋医学のこと